着るだけで筋肉がつくシャツ? | 世田谷区上北沢の鍼灸院 Five Elements

着るだけで筋肉がつくシャツ?

最近よく広告で見るのですが、この着るだけで筋肉がつくというシャツ、私からするとドン引きですよね・・・

断言できるのは着ただけで100%筋肉は付かないということです。

腹筋を動かして鍛えるというような商品も同じですよね。

 

加圧トレーニングと同じ理論で同じ効果がある?

着るだけで筋肉がつくというTシャツは加圧トレーニングの方式で、加圧トレーニングというのは筋肉を圧迫して血流を制限して軽い重量で効果を出すというやり方です。

5-15分加圧するだけでもキッツイのに、血流を制限するほどの圧迫を一日中していれば倒れますよ(笑)

つまり24時間着ていられるほどの弱い締め付けでは全く効果がないわけです。

 

トレーニングって筋肉を【壊す】だけの行為なんですよ。

もう一つ、100%と言い切れる理由は、何回も書いていますがトレーニングは筋肉を壊すだけの行為なんです。

それは普通のトレーニングでも加圧トレーニングでも同じこと。

もしトレーニングと同じ効果のあるTシャツを毎日着て、本当に毎日トレーニングしている効果があるのであれば、筋肉は逆に衰えていきます。

破壊し続けているのに筋肉が大きくなるはずありませんよね?

破壊したものを修復して初めて筋肉は大きくなるんです、その修復する暇もないほど毎日壊し続ければ炎症だらけです、毎日筋肉痛で初めの頃なんて動けなくなりますよ。

つまり、それが起こらないということは【何も効果がない】ということなんです。

毎日上半身に炎症が出続ける商品なんてそもそも発売できるはずがありませんよね?

 

筋肉の材料って何?

さて、その筋肉を修復するためにはたんぱく質が必要なわけです、だからボディビルダーはささみを食べるしプロテインを飲むわけですよね?

もし、そのTシャツを【着ているだけ】で筋肉がつくのであれば、たんぱく質はどこから補給するのでしょうか?

ねんどがないのにねんど工作は作れない、絵の具がないのに絵は描けない、たんぱく質がないのに筋肉はつかないんです。

 

成長ホルモンが増える?

Tシャツを着ていると成長ホルモンが増えて筋肉がつくということらしいのですが、成長ホルモンを出すのがどんなに大変かみなさん知っていますか?

筋肉にものすごい負荷をかけなければ出ないんですよ。

だからトレーニングをする人はみんなものすごく険しい表情で筋トレをしていますし、吐くほどやるんです。

加圧トレーニングも同じです、血流を制限して筋肉に思い負荷を使っていると錯覚させるだけで、軽い重さのものを使っても【苦しさは同じ】なんです。

違いは安全面という部分くらいでしょうか。

筋肉に負荷を入れて、苦しいのも耐えて耐えて耐えて耐えて初めて成長ホルモンって出るんです。

その耐える時間なんてものの1-2分で倒れこんでしまいます。

そんな状況が24時間続いたら、大リーグ養成ギブスを着用した星飛雄馬は甲子園に出る前に死んでます。

 

加圧トレーニングとウエイトトレーニングの違い。

加圧トレーニングは重さが軽いものを扱うから楽だと思いがちですよね?

本当に大間違いです。

例えば、自宅でトレーニングをするときに重いダンベルを買うのは大変だし、近所迷惑になるので軽い重さで負荷がかかる加圧トレーニングを選ぶ。

自分でやるときにジムで重いダンベルを持ってくるのは大変だから、軽いダンベルを持って来て加圧をして重いダンベルだと体に『錯覚』させる。

こういう目的で加圧をすると思っていただいて大筋あっていると思います。

ただし、基本的には加圧トレーニングというのは四肢にしか使えません、胸の筋肉を圧迫してトレーニングなんていうことはできないんですね。

だからみんなやらないんです。

ジムに通って筋肉をつけるのであれば、四肢だけ加圧なんてやり方をするならきちんと全身普通にウエイトトレーニングをした方がコスト的にもいいですから。

四肢の時だけ加圧トレーナーをつける必要なんてないですよね?

あとは、年齢が高くなると関節が弱くなってくるので、加圧トレーニングだと関節に負荷がかからないというのが最大のメリットではないでしょうか?

私の疑問としてはそもそももう一つ「加圧トレーニングで筋肉の損傷はあるのか」ということです。

結局錯覚させるだけなので、実際には壊れていないのでは?

もちろんパンプ(血流をがっつり筋肉に流し込む)はしますので筋肉はつきやすいです、成長ホルモンも出ます。

でも、筋肉を損傷させるほどのトレーニングをしなければ筋肉は大きくならないのではないでしょうか?

もし成長ホルモンだけで筋肉がつくのでしたら、一番成長ホルモンが出ている小・中学生なんてみんなムッキムキなわけですよね?

大事なのは壊れているものを修復するという部分であって、それに成長ホルモンが必要ということです。

つまり、パンプアップということで成長ホルモンはでますが筋肉は壊れていないので筋肥大(つまり筋肉をつけること)は起こらないと思うのです。

もう一つ心配なのは、年齢の高い方に加圧トレーニングをして血流を制限することで、心筋梗塞や脳梗塞のリスクはないのか?という点です。

 

つまり・・・・・・・・・

 

体全体を締め付けるようなTシャツって大丈夫なの?

という話になります。

 

まとめると

・加圧トレーニングでは筋肉はつきづらい(ホルモンは出るが筋肉は壊れない)

・そもそも加圧トレーニングをしているような締め付けを24時間できるはずがない

・睡眠とたんぱく質がないのに筋肉はできない(無から有は生まれない)

・もし本当に効果があるなら筋肉痛で動けない

・毎日筋肉痛を誘発するならむしろ逆効果

 

となるのです。

どうでしょうか?

なんとなく参考になりましたか?

腹筋を動かすベルトもまったく同じ理由です。

もしあのベルトで腹筋がつくならみんなジムなんて行きませんよ(笑)

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